2023年4月に行われた大分県中小企業家同友会主催の合同入社式で、入社三年目の高橋さんが先輩社員としての体験を発表しました。新入社員に向けたメッセージや今感じていることについてインタビューしました。
-合同入社式での体験発表はどうでしたか?
「最初頼まれたときは驚いたのですが、良い経験になると思って引き受けました。とても良い発表だったよ、と桑野社長や他社の方から褒めていただいて嬉しかったです。」
-今年入社の新入社員に向けての体験発表だったそうですが、どのようなことを伝えましたか?
「臆することなく質問して、というメッセージを伝えました。
入社当初、自分は質問をする勇気が持てませんでした。質問してリアクションがなかったらどうしようと不安になって、わからないことをそのままにしてしまうことが多かったです。また、質問をしても『前にも言ったよね』と言われて落ち込んで、さらに質問しづらくなっていました。
質問することを遠慮して曖昧なまま作業を進め、相手の意図とは違った結果となってしまい修正作業に時間を取られることも何度かありました。これでは業務効率が悪いと思い直し、今は自分が何をするのかはっきりイメージできるまで質問と確認を繰り返すようにしています。確認が必要なポイントも少しずつ分かってきて、結果的に質問の回数も減ってきたと思います。出来ないことや失敗に落ち込こむだけじゃなく、自己改善を繰り返すことが大切ということも新入社員に伝えました。」
-仕事の中での自己改善、具体的にどのようなことをしていますか?
「わからないことや迷ったときは制限時間を決め自分で一度調べて、それでわからなければ先輩や上司に質問します。また、指示を受けたときに内容を復唱して相手に確認してもらいます。自分の理解度をその場で相手に確認してもらうことで思い違いがかなり減り、悩むことなく作業が進むようになりました。
会社で月に一度社員研修があるのですが、そこで学んだ内容も仕事の中に取り入れています。学んだことを一週間試してみて、自分に合うものを続けています。新しいことに取り組むことを面倒くさがらず、素直に受け止めて行動に移すよう心がけています。
設計の中でも選択肢を多く考えられるよう、視野や考えを広くしていこうと意識しています。自分の得意なことや武器を持ちたいし、増やしていきたいです。」
-とても前向きな高橋さんですが、仕事で悩むことはありましたか?どうやって乗り越えていますか?
「質問する勇気が持てないことが悩みでしたが、『ダメ元で質問してみよう。これでだめなら諦めよう』と勇気を出して質問したとき、予想以上に相手が丁寧に説明してくれました。自分から行動する、自分が変わる勇気を持つと仕事もうまく進むようになりました。
それと、家族や友達の支えが大きかったです。悩みや愚痴を聞いてくれる人がいるだけで気持ちが全然違います。友達と愚痴を言い合っていると、だんだん『あれ?うちの会社ってホワイトじゃない?』と思えてくることもありました(笑)
悩みや不安を一人で抱えず、家族や友達に愚痴を言ったり会社の人に相談することも大切だと思います。」
-仕事のやりがいはどんなときに感じますか?
「褒められたらやっぱり嬉しくて、やりがいを感じます。自分が仕事をできるようなったことも嬉しいですし、自分が頑張っているところを周りの人が見てくれているとわかったので。最近やりがいを感じたのは、自分が一番最初に設計を担当した物件の見学に行ったときです。(桑野)社長が依頼主さんに「ありがとうございました」と言われていたのを見て、自分も嬉しくなりました。自分が書いた図面が建物として形になったのを見るとやりがいを感じましたし、設備設計は建物に命を吹き込む仕事だと改めて感じました。」
-今後はどんなふうになりたいですか?
「自分はまだまだ知識も技術も経験も足りていないと思っています。他の人の仕事を手伝いたいけど、未熟な自分が手伝うことでその人の負担が増えるんじゃないかと不安になったりもします。でもここに来たから自分は成長できました。もっと先輩方の役に立ちたいし、多くの物件を同時に担当できるように頑張っていきたいです。」
入社して二年、ここに来たから自分は成長できました、と今の気持ちを素直に話してくれた高橋さん。これからもよろしくお願いします!
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